3行まとめ:サンデル教授「実力も運のうち」
- 人間の能力(知能、身体、芸術、容姿、メンタル)や環境は全て運で決まる
- 能力=遺伝子+環境
- 努力できるメンタルも遺伝子で決まるのでこれも運
- 環境を決める親ガチャ、生まれる場所、生まれるタイミングも全て運
- 上級国民はお互いに守り合う
- ダチをセンコウに売れねえよ!(ヒトの本能)
- 上級国民は自身の成功の理由を運と理性的に理解して、下の階層とも仲良くしよう
- 社会の分断を防止するため(サンデル教授の目的はたぶんこれ。トランプ大統領の出現にショックを受けた。)
- センコウもダチなんだよな…と思ってくれ。(理性)
- ヨーロッパ人はもともと能力は運で決まると考える人が多い。なので社会保障が手厚い。逆に日米の薄い社会保障は能力主義は正義という考えを反映しているのかもしれない。
感想:
能力主義は正義ではないが、能力には価値はある。
東アジア人やユダヤ人の生まれつき高いIQはアメリカでは高給取りの専門職になるには有利だし、アフリカ人の高い身体能力はスポーツの分野で有利になる。
正義(かっこいい生き方)をみんなが目指せば協調できる社会になりそう。しかしそれは、運に恵まれた人にとっては自身の価値を下げてしまう。
オバマ元大統領の罪深さを突く。マイケル・サンデル著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』【VOGUE BOOK CLUB|中村佑子】